Netflixで鑑賞。2022年初の鑑賞した映画。
脚本が良い。説明セリフが一切なく、会話だけで生まれるグルーブが気持ちよかった。
アルプススタンドがメインのワンシチュエーションで、フィールドは一切映さないという徹底ぶりだった。また、4番でピッチャーのエースや補欠のアイツも映像で出てこないので、「桐島、部活やめるってよ」にも似た構成のようにも見えた。
「しょうがない」っていうのがキーワードになっている。嫌なやつみたいな描き方をされていたやつが、試合が終わった後に一番泣いていたりして、登場人物に悪い奴はいないというのもよかった。
映画の公式サイト
『アルプススタンドのはしの方』(アルプススタンドのはしのほう)は、兵庫県立東播磨高等学校演劇部の顧問教諭を務めた籔博晶による高校演劇の戯曲。同部により2016年に初演され、翌2017年の第63回全国高等学校演劇大会にて最優秀賞を受賞。
夏の甲子園1回戦出場の母校の応援に来た高校生4人(演劇部員の安田と田宮、元野球部員の藤野、成績優秀な宮下)がそれぞれ抱える様々な思いや心の変化を波乱含みの試合展開に重ね、アルプススタンドのはしで繰り広げる会話を中心に描き出した会話劇。
全国の高校でリメイク上演されて人気を博し、2019年6月には東京・浅草九劇にて上演。同キャストで映画化され、翌2020年7月に公開された。
映画版公開後、高校演劇版のオリジナル戯曲により、高校演劇ver.として東京・浅草九劇で再舞台化され、2021年1月に関西チーム(関西弁上演)と関東チーム (標準語上演)の2チーム構成で上演された。